結来月ひろは著の『京都ネイルサロン彩日堂』を読みました。
元神様と元狛犬が営むネイルサロン彩日堂、そこは悩みや困りごとがある者のみ辿り着ける場所。
優しい元神様と可愛い元狛犬に癒されるほっこり現代ファンタジー小説です。
作品情報
書名: 京都東山ネイルサロン彩日堂 ネイリストは神様のなりそこない
著者: 結来月ひろは
出版社: PHP研究所
ページ数: 352ページ
文庫本
Kindle版有 (2024年5月現在)
この本をおすすめする人
- 何か推しているものがある人
- 自分はだめだと思ってしまう人
- 自分らしさをだせていない人
- ほっこりした気持ちになりたい人
あらすじ
突如会社をクビになってしまった明日香。
途方に暮れ、行くあてもなく歩く明日香だったが、その途中偶然にも可愛い犬と出会う。
まるでついてこいと言わんばかりの態度で歩く犬に導かれ、辿り着いた先には「ネイルサロン彩日堂」があった。
そこは悩みや困りごとがある者だけが辿り着けるという場所で――。
元神様と元狛犬が営む不思議なネイルサロンで、訪れた人は前を向くことができる。
読んだ動機
現代ファンタジーが好きなので。
また、帯に書かれていた「小さな奇跡をくれる場所」というのが気になりました。
感想
「私なんか」って言ってしまう明日香についつい共感してしまいました。
そんな明日香が元神様の千手とネイルのおかげで少し前を向けたのが、なんだか嬉しかったです。
そして美琴と透真が自分が好きなものをちゃんと好きって言えたのも良かった。
私もオタクなので、好きなものを隠すっていうのはすごく分かる。
引かれることもあるし、共感してもらえないこともあるし、「この人は大丈夫」」って思うまではなかなか話せません。
同じものが好きでも度合いが違えば分かり合えませんしね。
だけど美琴と透真は自分の思うままに伝えられて、それが羨ましくもあり、勇気づけられた。
私も好きなものは堂々と言えるようになりたいな。
そしてやっぱりネイルもしたくなりました。笑
すぐ目に入る指先に、好きな色や好きなデザインがあると、すごくテンションが上がる気がします。
手じゃなくても、透真みたいに足の指でもいい。
きっとお守りのようになってくれるはずです。
千手さんのネイルサロン行きたいな。
コメント