杉井光著の『世界でいちばん透きとおった物語』を読みました。
ネタバレ厳禁、電子書籍化絶対不可と話題になった作品です。
読めばあなたも透明な世界を味わえます。
ぜひその世界を体験してみてください。
作品情報
書名: 世界でいちばん透きとおった物語
著者: 杉井光
出版社: 新潮社
ページ数: 240ページ
文庫本
この本をおすすめする人
- 普段電子書籍派の人
- ミステリー小説初心者の人
あらすじ
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が癌で亡くなった。
宮内は妻子がいるにも関わらず、多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供もつくっていた。
それが主人公である藤阪燈真である。
宮内の死後、燈真のもとに宮内の長男から連絡が入る。
宮内は生前『世界でいちばん透きとおった物語』を書いていたという。
その遺稿が見つからず、燈真のもとにないか確認しに来たのだ。
宮内とは一度も面識がなく、もちろん遺稿の場所も分からなかったが、なりゆきで遺稿を探すことになってしまう。
燈真は宮内と交際していた女性たちと連絡を取り、段々と遺稿の在処に辿り着いていく――。
『世界でいちばん透きとおった物語』とは一体どんな物語なのか。
なぜ病に苦しみながらも書いていたのか。
予測ができないラストに、あなたもきっと衝撃を受ける。
読んだ動機
前から気になっていたんですが、季節限定カバーが出たのをきっかけに購入しました。
イラストが凄く綺麗ですよね。
季節限定カバーの下は通常版の表紙になっていますので、季節限定カバーのものを見かけた方はぜひ購入してみてください!
2種類の表紙を楽しむことができます。
感想
衝撃のラスト!といわれる本は沢山あるけど、私はこの本が一番衝撃を受けたかもしれません。
気付いた時は思わず確認してしまいましたね。笑
もともと紙の本が好きですが、この本でよりいっそう紙の本を好きになりました。
もちろん電子がダメというわけではありませんが、本そのものをエンタメにすることができるのは、紙の本の良さですよね。
そしてもちろん仕掛けだけではなく物語にも良さはあります。
何を言ってもネタバレに繋がりそうなので詳しいことは言えませんが、親からの愛情というものを感じることができ、温かい気持ちになりました。
また、ミステリー小説の中でもかなり読みやすいと感じたので、「難しいのはちょっと…」という方にもおすすめです。
こんなにも感想が書きにくい本はなかなかないのでは。(もちろん良い意味で!)
これから読む方にはぜひ前情報を何も入れずに読んでいただきたいです。
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