柊サナカ著の『天国からの宅配便』を読みました。
依頼人が亡くなったあとに届けものをしてくれる「天国宅配便」。
届けものを受け取った人達の心温まる物語となっています。
作品情報
書名: 天国からの宅配便
著者: 柊サナカ
出版社: 双葉社
ページ数: 250ページ
単行本・文庫本
Kindle版有 (2024年5月現在)
この本をおすすめする人
- 大切な家族や友達が亡くなった経験がある人
- 自分が亡くなったあと、周りの人に残したいものがある人
- 自分の想いを伝える勇気が出ない人
あらすじ
依頼人が亡くなったあとに届けものをしてくれる『天国宅配便』。
届けられたのは、友達が自分より先に亡くなってしまった老人、反発していた厳しい祖母が亡くなった女子高生、幼馴染を失ってしまった中年男性、高校時代の部活の顧問が亡くなった元部員達――それぞれが残された人に届けたかったものは。
今、大切な人へ想いを伝えたくなる心温まる物語。
読んだ動機
可愛らしい配色の表紙に惹かれました。
飾っておきたいような表紙です。
感想
「ありがとう」とかの感謝とか、その人の日頃から良いなと思っている褒められるような部分とか、「好き」の気持ちとか、伝えられる時に伝えておくことは大事だなと思わせてくれる本でした。
人も、他の動物だって、亡くなってしまうと何も言えなくなってしまいます。
おそらくこの物語に出てくる依頼人達も、生きている間に伝えていれば、受取人との関係も変わっていたんだろうなと思います。
まぁ人はいつ亡くなるかなんて分からなくて、明日が絶対来ると錯覚してしまうものですから、「いつか伝えよう」とか「今じゃなくても…」って思ってしまうんですけどね。
恥ずかしい気持ちだってあるし、伝えたからといって良い反応があるか分かりませんが、思った時に伝えられるようにしていきたいな。
といっても、天国宅配便が実際にあったら利用してみたい気持ちもあります。笑
もし私だったら、誰に何を残すだろう。
それこそが今、その人に伝える・渡すべきものなんだろうな。
ちなみに続編も出ています。
そちらも表紙がまた可愛くて…。
続編も購入して並べて置いておこうと思います。笑
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