夏川草介著の『スピノザの診察室』を読みました。
2024年本屋大賞にノミネートされたこの小説の著者は、『神様のカルテ』でおなじみの夏川草介先生。
現役医師である夏川先生が考える「生きること」や「幸せとは」に触れられるような物語となっています。
作品情報
書名: スピノザの診察室
著者: 夏川草介
出版社: 水鈴社
ページ数: 287ページ
単行本
Kindle版有・Audible版有 (2024年6月現在)
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この本をおすすめする人
- 生きるとはなにかを考えている人
- 幸せとはなにかを考えている人
- 死への恐怖がある人
- 京都が好きな人
あらすじ
内科医の雄町哲郎は、三十代後半で最愛の妹を亡くし、残されてしまった甥の龍之介と暮らすため大学病院を辞め、京都の地域病院に勤めていた。
かつて大学病院では難しい手術を何度も成功させた敏腕医師だった哲郎の医師としての技量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、研修と称して弟子の南茉莉を哲郎のもとに送り込んだが――。
読んだ動機
本屋大賞2024にノミネートされていたことがきっかけです。
また、著者の別先品である『本を守ろうとする猫の話』が面白かったので、他の作品も読みたくなり購入しました。
感想
「生きること」や「幸せとはなにか」を深く考えさせてくれる物語でした。
どこか哲学的要素を含んでいて、私には完全に理解するのは難しかったです。笑
でもすごく大切なことを言っているのは分かりました。
理解できるまで何度も読み返そうと思います。
また、医療の話なので亡くなる人も出てきて心苦しくなる部分もありましたが、マチ先生(哲郎)の不思議な優しさに包み込まれている感じがあって、しんどくはありませんでした。
マチ先生の何気ない一言も深いものが多くて、全体的にじんわりする雰囲気でした。
私も最期を迎える時は、マチ先生に看取られたいです。
穏やかな最期を迎えられるだろうな。
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