凪良ゆう著の『わたしの美しい庭』を読みました。
マンションの屋上にある縁切り神社が関わっている、自分も他人も認められるようになるような、大事なことを改めて考えさせてくれる物語となっています。
作品情報
書名: わたしの美しい庭
著者: 凪良ゆう
出版社: ポプラ社
ページ数: 283ページ
単行本・文庫本
Kindle版有 (2024年6月現在)
この本をおすすめする人
- 過去の恋愛にとらわれている人
- 気分が落ち込んでしまっている人
- 他人に価値観を押し付けてしまう人
あらすじ
小学生の百音は統理と二人で暮らしているが、血は繋がっていない。
朝になると同じマンションに住む路有がきて、三人で一緒にご飯を食べる。
そんな三人が住むマンションの屋上には統理が管理している小さな神社があり、『屋上神社』とか『縁切りさん』と親しまれている。
断ち物の神様が祀られているその神社は、悪癖や気鬱となる悪いご縁を断ち切ってくれるといい、「いろんなもの」を抱える人がやってくるが――。
読んだ動機
表紙に惹かれて購入しました。
文庫本を購入したんですが、ホログラム加工がされていてすごく綺麗です。
あまりホログラム加工された本はないと思いますので、ぜひみなさんも見てみてください。
感想
恋愛を引きずってしまっている人には全員読んで欲しいぐらい!
年齢を重ねても若い頃の恋愛が忘れられない桃子と、恋人が別の人と結婚してしまった路有が、それぞれ過去の恋愛に向き合っていて、状況や終わり方は違っても、二人とも前を向けるようになっていたのが、すごく良かったです。
好きな人を忘れられない自分でいるのも良し、きちんとケリをつけて新しい恋をするも良し、どちらでもいいと思わせてくれる本でした。
そして百音が悲しい過去をもつからこそそういう成長をしているのかもしれないけど、子供の可愛らしさがありつつも、大人のような落ち着きもあって、わたしのような大人でも見習うような考え方ももっていて、認め合うことが大事だと教えてくれました。
それこそ桃子や路有のような色んな考え方や生き方、好みがあってもいいですよね。
わたしも無意識に自分の中の普通を押し付けてしまうことがよくあるので、気をつけなきゃな。
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