色々な形の愛を見せてくれる
『赤と青とエスキース』
青山美智子

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青山美智子著の『赤と青とエスキース』を読みました。

2022年に本屋大賞第2位に選ばれた作品です。

絵画を通して繋がれる「愛」の物語。

とある仕掛けに、きっとあなたも二度読みしてしまうはず。

 

作品情報

書名: 赤と青とエスキース

著者: 青山美智子

出版社: PHP研究所

ページ数: 240ページ

単行本・文庫本

Kindle版有・Audible版有 (2024年8月現在)


この本をおすすめする人

  • 自分に自信がない人
  • このままの人生でいいか悩んでいる人
  • 絵画が好きな人

 

あらすじ

メルボルンの若手画家であるジャック・ジャクソンが描いた絵画『エスキース』。

この一枚の絵画が、五つの愛を繋げていく。

 

メルボルンに留学中の女子大生、このままでいいのかと悩む額職人、かつてのアシスタントを妬む漫画家、パニック障害になってしまった五十一歳の女性、二十代の頃に描いた絵が戻ってきてしまった画家──それぞれに関わる絵画が『愛』で満たしてくれる物語。

 

読んだ動機

青山美智子先生が好きなので。

楽しみな気持ちが大きすぎて読むのがもったいなくて長い間置いてました。笑

 

感想

最後びっくりしました!笑

青山先生の作品って別の物語に出てきた人が登場してくることが結構あるので、今回もそれかなって思ってたんですが、ちょっと違う!

帯に「二度読み必至!」って書かれてましたけど、なるほどこれは読みたくなります。

色々分かったうえでの四章の「赤鬼と青鬼」とエピローグが特にグッときました。

四章では五十一歳の茜がパニック障害を発症してしまいます。

そんな時仕事の都合で一年前に別れた元彼に連絡を取らなければいけなくなったのです。

最初はぎこちない距離感がありながらも、昔のように戻る二人。

パニック障害だってことも最初は言えなかったのに、すんなりと打ち明けることもできました。

そこで交わされる二人の会話が優しくて穏やかで、二人の今までの恋愛を表しているみたいでした。

沢山刺激のある恋じゃなくても、ただただそばにいるという愛。

「あ、これが愛っていうんだな」って納得させてくれる素敵な二人でした。

 

\2024年9月10日に文庫本が発売されます/

文庫本のほうが手に取りやすいと思いますので、購入を悩んでいる方はぜひ文庫本もご検討ください!

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